Q.
予防歯科とは何ですか?
A.
現代人の歯寿命はとても長くなり、歯や歯茎の本来あるべき寿命を大きく越して長生きする時代となりました。
なるべく削らず、なるべく歯茎を後退させないよう管理することが現代医療においては求められます。
このように未然に防ぐよう管理していく歯科治療の事を予防歯科と言います。
Q.
予防歯科はなぜ必要か?
A.
歯寿命は昔と違って、大幅に長くなっており、あるべき寿命を越しています。
「歯を削り治す」という行為を何度も行うことが出来れば良いですが、歯の残存歯質が減ると被せたり詰めたりしたものが、すぐ取れてしまうような事態や最悪の場合、歯が折れてしまい残せなくなる。等の事態が起きうる可能性が高くなるからです。
だからこそ予防歯科によって、そういったリスクをコントロールする必要があります。
Q.
プラークコントロールとは?
A.
食後すぐに歯を磨かないと歯の表面に汚れが付着します。その汚れをプラークといいます。
プラークが歯の表面に付着しますと、その汚れをエネルギー源に細菌が繁殖します。
細菌が活動すると酸を産生し、それが歯や歯茎を悪くします。
食後に正しくプラークを管理し健康で衛生的な状態を保つ事をプラークコントロールといいます。
Q.
予防歯科を不安に思われる方へ
A.
歯科医療における不安は大きく分けて、「自身の健康が損なわれてしまった為に不安な方」と「自身の健康状態を把握していない為不安になってしまう方」に分かれるかと思います。
どちらの不安への対処として最も適切な事は、予防歯科を取り入れ、現状をしっかり把握し、正しいホームケアで自己管理を行い、悪くなる前に定期検診でチェックし、何かが見つかれば早期発見早期治療に導く。これにより不安も管理していく意識が重要です。
Q.
検診や予防のみで歯科医に行っても良いか?
A.
自覚症状を伴わない病気も多数あります。また現状把握はとても重要な治療となります。
歯や歯茎の状態が悪化し自覚症状を伴う状況になってから治療するよりも、現状を把握し自身にとって適切な管理を行い、予防的に管理することはとても重要です。
是非検診や予防でご来院ください。
Q.
メンテナンスの考え方とは?
A.
クリーニングやお掃除をご希望し来院される方が多いのですが、こういったメンテナンスも予防歯科を取り入れているクリニックと悪くなったら治療するクリニックとでは管理方法が異なります。
当院においては、しっかり管理する予防歯科に注力している為、歯茎の縁の下までメンテナンスを行っています。
Q.
虫歯を防ぐために必要な検診の頻度は?
A.
これは患者様お一人ずつ、口腔環境やご年齢などにより、必要な検診の頻度は異なりますので、一概に申し上げる事は出来ません。
ただ定期的にメンテナンスをし、改善を図る治療をする事で、長い目でみれば、通院する回数や労力は格段に減ります。
Q.
歯磨きでは虫歯や歯周病の予防はできないか?
A.
ご自宅でのホームケアはもちろん重要です。ただそれだけでは十分とは言えません。
歯茎の縁の上のみを掃除するメンテナンスと、歯茎の縁の下までしっかりメンテナンスする手法とでは考え方が異なります。
歯周病を予防的に管理するには、歯茎の縁の下までしっかりメンテナンスし細菌の増加を予防する必要があります。
当院では歯茎の縁の下までメンテナンスを行っていますので、定期的に来院される事をお勧めします。
Q.
インプラントにしても定期検診は必要か?
A.
歯周組織のうちの1つに歯根膜という組織が存在します。
細菌が攻撃してきた際に反応し細菌と戦ってくれる組織がその歯根膜になります。
インプラントには残念ながら歯根膜は存在しません。よってご自身の歯よりもより最近感染に弱いものとなります。
インプラント治療を行った場合、定期検診を行い予防的に管理し長く良い状態を維持しましょう。
Q.
歯周病は治るのか?
A.
歯が存在する以上歯周病菌が根絶し歯周病が完治することはありません。
しかし管理をすることである一定の歯周病菌数にコントロールしてあげれば何も悪さはしません。
正しいホームケア、定期検診、不良部位を除去する事により予防的に管理しましょう。
Q.
歯ぎしりしているようです…
A.
歯ぎしりが完治することはありません。
ひどくなると歯がかけたり折れたり、顎が悪くなったりしていきます。
正しいマウスピースを作成し顎にかかる負担を軽減させたり、歯ぎしりで摩耗した歯の噛み合わせを修正し顎にかかる負担も軽減させて悪化を防ぎましょう。
Q.
口臭が気になるんですが…
A.
口臭の原因として口腔内から発生する臭いと胃腸から発生する臭いがあります。
口腔内から発生する臭いに関しましては、歯や歯茎の治療によりかなり改善が見込めます。
Q.
治療費をなるべく減らしたい。
A.
治療費をなるべく抑えるには病気を悪化させないことに尽きます。
歯や歯茎の病気が深くなると治療部位や回数が多くなり結果治療費が高くなってしまいます。
なるべく予防に注力し通院は数ヶ月に一度程度の定期検診に済むように管理しましょう。