当クリニックには、患者さんの身体的・精神的・経済的負担をより軽減するため様々な治療方法をご用意しております。
患者さんに合わせた治療法でご提案させていただきます。
インプラント1本
インプラント治療は歯が失われた、または抜かなければいけない状態の時に有用な治療法です。歯がないことによる機能不全ならびに審美不良を解決できます。固定式なため、噛んだ感覚も歯ブラシをする感覚も自然と行うことが可能です。抜歯が必要な場合は、抜歯してから最低2ヶ月以上待つ必要があります。そして、インプラント治療は健康な骨があって行えます。その場合、インプラントは骨と結合するのに3ヶ月の期間を要します。しかし、もし骨が無い、もしくは弱い場合は他の治療法が併用され、治療期間が伸びる場合もあります。
インプラント複数本
多数歯欠損の場合に適応される固定式の治療法です。2本歯がない場合は2本のインプラントを用います。しかし、3本の歯がない場合は2本のインプラントを用いて3つの歯の土台となることが可能です。全ての歯がない場合、その骨の具合やどのように治すかにより4〜6本程度のインプラントが必要となり、入れ歯(④を参照)もしくは固定式の歯を支えます。
インプラント前歯部
前歯部のインプラントは奥歯に比べて難症例です。その理由は骨の形と菲薄さです。ほとんどの場合はGBR(下部参照)が必要となります。また、審美領域なので、どのような笑顔を作るか、唇の動き等も考慮して診療にあたります。
インプラントオーバーデンチャー
インプラントに支持された可撒式の義歯による治療です。これは全顎の場合と、部分的に歯を失った症例とに分かれます。全顎の場合は、インプラントが2~4本によって総入れ歯を支持します。過去の論文より、噛む力が総入れ歯の時と比べ60~100%増加するため、特にお食事が好きな患者さんにはお勧めできます。
抜歯即時埋入
抜かなければいけない歯に対して、抜歯と同時にインプラントを埋入し、一時的な仮歯を製作する治療法です。抜歯とインプラント埋入、骨造成、仮歯の制作を1日で行います。この治療法は様々な条件が必要とされますが、もしこの術式が適応された場合は、患者様にとって侵襲の負担が一番軽い術式となります。
ソケットリフト
上顎の奥歯に歯がない状態で、骨の高さが中等度の症例に適応されます。インプラントの長さに対して骨の高さが少し足りない場合行われます。骨を追加するため、一般的なインプラント治療より少しの治癒期間の延長が必要となります。
サイナスリフト(上顎洞挙上術)
上顎の奥歯に歯がない状態で、骨の高さが無い症例に適応されます。一般的にインプラント埋入と同時に上顎洞(鼻の一部です)に骨を造成します。しかし、骨が全くない場合は2回法、骨を上顎洞に入れて骨が硬化するまで待ち(症例により6~7ヶ月)、その後にインプラントを埋入します。
GBR(骨造成術)
インプラント埋入にあたり、骨が足りないところを補う術式です。特に上顎の前歯部や抜歯後に適応されることが多いです。治癒期間は追加する骨の量で左右されますが、一般的に4~5ヶ月を要します。一般的に行われる治療法です。また、この術式も2回法があり、インプラント埋入にあたり骨がないためGBRにより骨を作り、その後インプラント埋入を行います。しかし、治療時間がとても長く、患者様の負担も大きいため、他の治療法をお勧めします。
軟組織造成術
骨ではなく、粘膜のボリュームや質が足りないところを補う術式です。この術式はインプラントにおいても、天然歯においても適応されます。インプラントにおいては質の悪い(柔らかい)歯肉に対して改善をはかる角化歯肉移植術と、窪んで食べ物が詰まる、停滞しやすい場所にボリュームを出す結合組織移植術とがあります。天然歯の場合は、根っこが露出した場合の根面被覆術と、根っこの周りのお肉を強化する角化歯肉移植術とがあります。この術式は、よりインプラントまたは歯の周りの環境を改善するために、また審美的向上を図るために行われます。